【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

三遊亭金馬(三代目)てれすこ

   

Sponsored Link

てれすことは、落語の演目の一つで、そのストーリーに登場する架空の生物の種名。魚類である。
てれすこを乾燥させたものを、すてれんきょうと呼ぶ。

てれすこ、すてれんきょうの語源については、てれすこはオランダ語で望遠鏡を意味する「テレスコ」telesco(複数形・英語の「テレスコープ」telescopesに相当)。

すてれんきょうは「ステレン鏡」であり、「ステレン」はオランダ語の「星々」de sterren、つまり同じく天体望遠鏡のことだとする説がある。

英語由来の「ステレオ鏡」(ステレオグラムを、平行法や交差法のように無理をしないで見ることができるビューア)とする説もある。

▼落語『てれすこ』

落語『てれすこ』のあらすじは以下の通りである。
ある漁場で正体不明の魚が獲れ、どの漁師にも名前がわからなかった。
困った漁師たちはその魚を持って奉行所を訪れる。

役人たちも困り果て、議論の末、その魚の魚拓を貼り出して、魚の名前に懸賞金をつけた。
すると、ある男が名乗り出て、その魚の名は「てれすこ」だと言う。
あまりに頓狂な名前を不審に思う役人だが、否定のしようもなく、男にしぶしぶ懸賞金を支払った。

その話を聞いた奉行はその魚を干物にすることを指示。
干されて形の変わったその魚の魚拓を取り、再び懸賞金をつけて貼り出した。
すると同じ男が現れ、その魚の名は「すてれんきょう」だと言う。

これを聞いた奉行は怒り、男はお上を偽ったとして死罪を申し渡された。
男は「死ぬ前に一目妻子に会わせて欲しい」と最後の望みをし、対面した妻へ一言。

「いいか、この子が大きくなってもイカを干したものを決してスルメと言わせるな」

これを聞いた奉行は、膝をぽんと叩いて男を無罪放免とした。
奉行が出した判決には異議を唱えられなかった当時の、男の機転であった。

妻は夫が助かるように断食をしていたが、乳飲み児がいるため乳が出なくなっては困るので、そば粉を水に溶いたものだけを口にしていた。
スルメの件で助かったのは、妻が干物(火物=加熱調理をしたもの)断ちをしたからだ、という落ち。

※3代目三遊亭金馬は、さらに「してみりゃ、あたりめェ(スルメの異名あたりめと当たり前をかけている)の話」と加えて演じ、これを落ちとすることもある。
鎌倉時代の『沙石集』巻八第十六話を素材に作られたとされている。
『沙石集』では生を「くぐるくつ」、乾燥品を「ひひりひつ」と呼んでいる。
江戸時代の笑話集『醒睡笑』では、生を「ほほら」、乾燥品を「くくら」と呼ぶ。

吉四六噺にも全く同趣向の噺があり、そこでは生を「ばばくろう」、乾燥品を「おっきゃらまあ」と呼んでいる。
北海道江差町の繁次郎話では、生を「キンキラキンノキン」、乾燥品を「カンカラカンノカン」と呼ぶ。
金馬のほか2代目三遊亭円歌、6代目三遊亭圓生、橘ノ圓都が得意としていた。
上方の圓都の演出では舞台を長崎に設定していた。
藤子不二雄の漫画『オバケのQ太郎』の「イヌがイヌを飼う話」で、主人公Q太郎がどさくさまぎれに「テレスコステレンキョウ」と言う台詞がある。

Sponsored Link

 - 三遊亭金馬(三代目)

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

三遊亭金馬(三代目)湯屋番

湯屋番(ゆやばん)は古典落語の演目の一つ。 『滑稽噺』の一つで、落語によく出てく …

三遊亭金馬(三代目)目黒のさんま

あらすじ 秋の遠乗りで、中目黒に出掛けた大名が、百姓家から立ち上る煙に、あの匂い …

三遊亭金馬(三代目)花見の仇討

あらすじ 花見の嗜好で仇討ちの芝居をやって受けようじゃねえか、筋書きはこうだ。 …

三遊亭金馬(三代目) 二人癖(二人ぐせ)

ににんぐせ 一方はどんな話をしていてもすぐ「つまらねぇ」と言いだす男。もう一方の …

三遊亭金馬(三代目) 初夢
三遊亭金馬(三代目) くしゃみ講釈

あらすじ デートの現場を、突然乱入してきた男にメチャクチャにされた主人公。 数日 …

三遊亭金馬(三代目)艶笑江戸小噺
三遊亭金馬(三代目) 二十四孝(にじゅうしこう)*

あらすじ 江戸のとある町に住む男(八五郎)は、たいへんな大酒飲みで、また同居して …

三遊亭金馬(三代目)万病円(まんびょうえん)

1961.3.1音源 侍が湯船で褌を洗っていると、客から番台に苦情があがる。 侍 …

■三遊亭金馬(三代目) 薮入り

藪入り かくばかり偽り多き世の中に子のかわいさは真なりけり」「立てば這え這えば歩 …