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柳家小さん(五代目)時そば(時蕎麦)

   

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あらすじ・解説

江戸時代の時刻は、一時とか五時とか言わずに、四つとか六つなどと呼んでいた。

「おーい蕎麦屋、何が出来る?」

「へい、出来ますものは*花巻に*卓袱です」

「それじゃ、卓袱を熱くしてくんな」

※花巻(はなまき):もみ海苔を散らしたかけそば
※卓袱(しっぽく):うどんやそばにまつたけ・しいたけ・かまぼこ・野菜などを入れて煮たもの。

屋台の蕎麦を食いながら、やたらに蕎麦屋を誉める。

「良い器を使ってるねぇ、料理は器で食わせるってがホントだねぇ」

てな調子、さて勘定を払う段になって、

「十六文かい、ちょいと細かいから手を出してくれ」

「へい、それじゃこちらに」

「ひぃふぅみぃよぅいつむぅななやぁ、なん時だい?」

「九つで」

「とぉ、十一、十二、十三、十四、十五、十六と、ご馳走さま」

まんまと一文ごまかしてしまった。

これを見ていた男が、小銭を用意して翌日同じことをしようとした。

さて勘定は、

「ひぃふぅみぃよぅいつむぅななやぁ、なん時だい?」

「四つで」

「いつむぅななやぁ……アレ!」

—————

六代目春風亭柳橋の「時蕎麦」は名人芸であったが、小さんの「時蕎麦」はまた違った良さがあった。

それは食べる仕草と音である。蕎麦の細いのと太いものの差を感じさせたし、うどんとそばの違いもはっきりと演じ分けていた。

最初の熱いときと最後の丁度イイ温度になって来たときの違いも分からせた。

ある時、小さんが「時蕎麦」公演後たまたま蕎麦屋に入ると、先ほど聞いていた客が蕎麦を食べていた。

小さんはその客が見ているので、高座の時のように旨く食べることを意識して食べた。

そのせいで店を出た後、旨くも何ともなかったとこぼしていた。そういう事もあったと述懐していた。弟子の小三治もいい。

[出典:落語 一日一席]

昔の時刻ついて

明け六ッ(日の出)、暮れ六ッ(日没)が基準。
edo-toki
それぞれを6等分したのが一刻。
したがって、季節によって一刻の長さは異なる。(不定時法)

一刻≒2時間
半刻(はんとき) ≒1時間
四半刻(小半刻)≒30分
30分以下の表現はありませんでした。

数の場合(時刻を言う)
夜九つは 24:00
夜九つ半は 1:00

干支の場合(時間を言う)
子の刻は午後11時~午前1時

[出典:http://www.viva-edo.com/toki.html]

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 - 柳家小さん(五代目)

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