【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

桂枝雀(二代目)恨み酒

      2019/05/31

Sponsored Link

あらすじ

開店前の飲み屋に入って来た男、
「何年も前に来たが、酒も肴もおいしかったなあと思い出して来たんやが、駄目ですか」
そう聞いて、店の方でも酒を出す。
男は一人で色々話をしながら飲み始める。突き出しにイカの塩辛が出ると、
「あ、この味で思い出した。10年前に来たんや。その時も塩辛が出た。いい味で……あんたが発明した……え、お父さんが考えた。お父さんの発明した物を、子供が受け継ぐ。天国のお父さんも喜んでいるよ……え、生きてる……よろしく言ってくださいね」
最初は冗談ばかり話しているが、時々、
「いい店だが、嫌なこともあったな……」 と言う。
主人が聞きとがめて、何かあったかと尋ねると、10年前に来た時、さて支払いと言うときになってお金がないと言うと、若い男がゴミ捨て場に突き倒された。
「いや、10年前に使っていた若い衆は、3年前にやめまして」
「何を言うとんね。そこで小芋むいてる兄ちゃんや……ほら、今奥入ったが……」
「こ、これは……私からきつく叱っておきますので、どうかご勘弁を」
「その後女御衆さんが来て洗い桶の水を頭からかぶせよった」
「10年前に使っていた女は3年前にやめまして」
「何を言うとんね。今までお酒運んでいた人や」
「あ、主の私からきつく叱っておきますので……」
「更に主人が出て来て、高下駄でカーンと頭を叩いた」
「あ、あの時の主人には、主の私から……」
「おやっさん、おやっさん、冗談や、冗談」
「冗談ですか」
「そや、最初から冗談ばかり言うとるやろ」
「びっくりいたしました」
「10年前にそんな事はなかったんやけどな、実は今日、わし財布持ってませんのや」
「ええっ、冗談でしょ」
「冗談やない。そやから、今からそんな目にあわせてもらいたいのや」

Sponsored Link

 - 桂枝雀(二代目) , ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

■桂枝雀(二代目)春風屋

年が明けてめでたいことじゃ。こんな時には酒に限る。ちらちら降り出したな、雪見酒。 …

桂枝雀(二代目)地獄八景亡者戯

『地獄八景亡者戯』(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)は、上方落語の演目の一つで …

桂枝雀(二代目)馬の消えた日(干支落語シリーズ1990庚午)

■桂枝雀 馬の消えた日 原作:小佐田定雄 「干支落語シリーズ1990」 午年が明 …

■桂枝雀(二代目)仔猫

あらすじ おなべという女子衆(下女)が勤めにやってくる。器量は良くないのだが働き …

■桂枝雀(二代目)延陽伯(たらちね)

あらすじ 長屋の世話好きな大家さんが、店子の八つあん(八五郎)に嫁の話をもちかけ …

桂枝雀(二代目)あくびの稽古(あくび指南)

『あくび指南』とは古典落語の演目の一つである。主な噺家は柳家小せんなどがいる。

桂枝雀(二代目)七度狐

『七度狐』(しちどぎつね/ななたびきつね)または『七度狐庵寺潰し』(しちどぎつね …

桂枝雀(二代目)米揚げ笊(こめあげいかき)

友人のいかき屋から、売り子を紹介して欲しいと言われた男が1人の男を紹介。 紹介状 …

桂枝雀(二代目)こぶ弁慶

  『こぶ弁慶』(こぶべんけい)は上方落語の演目の一つ。『大津の宿瘤弁慶』とも。 …

桂枝雀(二代目)佐々木裁き(佐々木政談)

あらすじ 大坂西町奉行佐々木信濃守が市中の見回りをしていると、安綿橋橋詰の住友の …