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■桂米朝(三代目)矢橋船(やばせぶね)

      2020/12/24

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『矢橋船』(やばせぶね)は上方落語の演目の一つ。
原話は不明。道中噺『伊勢参宮神乃賑』の一編。
主な演者として、三代目桂米朝等がいる。

かつて、琵琶湖のほとり、矢橋から対岸の大津まで渡し船が通じており多くの旅人が利用していた。
船に様々なお客が乗り込んでいく中、一人の浪人が無理やり乗合のほうへ割り込んでいった。
「あんな奴にはかなわない」と船頭がぼやいていると、二人連れのお侍が「四人分払うから、あの浪人のそばに入れてくれ。そうすれば余裕が出る」と申し出る。

実は、二人は御家の重宝、平家ゆかりの品である『小烏丸』を探しており、浪人の持つ刀がその名刀と似ていたため調べるために近付いたのだ。そこへ大きな荷をかついだ鳥刺しが
「ついでに乗せてくれへんか。」
「えらい大きな荷物やなあ。何じゃそれは。」
「これは鳥かごやねん。今その辺でスズメぎょうさん捕ってきたんや。」
「どもならんなあ。」
またまた船頭はあきれる。

そんな中、船が出発。暇を持て余したお客たちは【色変わり問答】などをしたり、酒盛りをしようとしたら徳利がなかったため、仕方なく近くの人に借りた新品のしびんにお酒を入れて飲んでいたところ奇禍で病人のしびんと入れ替わってしまい大騒ぎとなるうち、二人連れのお侍が「そつじながら。」と浪人に声をかけた。

浪人が、なぜか刀を見せることを拒否したせいで大立ち回りになってしまい、弾みで、鞘が乗り合わせていた鳥刺しのかごに刺さって、中の雀たちが一斉に飛び出してしまう。
「なんてことをするんや!?折角捕まえたスズメ逃がしやがって。」 鳥刺しが怒る中、ついに浪人の刀を奪い取ったお侍が、えいっとばかりに引き抜くとなぜか飛び立とうとしていた雀たちが一斉に刀めがけて舞い降りてきた。
「あれあれ、小烏丸を抜くときは、カラスが群がってくるとこそ伝え聞きしに、何故かく雀が群がるとは・・・」
と浪人の刀をよく見たら、竹光だった。

概要

旅ネタの一つで、船の中の人物のやり取りは「三十石」「兵庫船」「小倉船」と同じであるが、終わり近くの刀をめぐる争いでははめものが入り、芝居がかった演出である。
二代目桂三木助が得意としていた。三木助の死後途絶えていたのを三代目桂米朝が明治期の二世曾呂利新左衛門の速記本や三木助の高座を覚えていた桂右之助の記憶などを頼りに昭和37(1962)年に復活した。

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