三遊亭金馬(三代目)弥次郎
『弥次郎』(やじろう)は落語の演目の一つ。
原話は、安永2年(1773年)に刊行された『口拍子』の一遍である「角力取」。
このほかにも多数の小噺を組み合わせて、一本の作品とした。
3代目三遊亭金馬、6代目三遊亭圓生、5代目三遊亭圓楽など多くの落語家が得意としている。
南極探検
5代目春風亭柳昇はこの落語を改作して、『南極探検』というタイトルで演じていた。
これは『弥次郎』を現代に置き換えた内容で、7代目立川談志は「『弥次郎』よりこっちのほうがおもしれえや」と話していた。
談志自らも何度か口演したことがあるが、演じるにあたり柳昇から正式な承諾は得ていなかったようで、生前、柳昇は「ずるいんだよ、談志さんは。『兄さん、あのネタやっていいよね!』って自分で言って、高座でやってんだからねぇ」とぼやいていたとのこと。
⇒ 立川談志 嘘つき二代
※春風亭柳昇(五代目)から『南極探検』を教わり、『弥次郎』の息子が『南極探検』の主人公という設定にして、『弥次郎』と『南極探検』をつなげた噺。
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