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桂文楽(八代目)やかん泥

   

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あらすじ

泥棒の新米さん、ガス灯がついて戸締りがしていない建物を西洋館と間違えて、公衆便所へ入ってしまい臭いので気づいて、バケツと箒を持って来たり、泥棒は”抜き足差し足忍び足”が鉄則という親分の教えを忠実に守り、家を出た時から抜き足差し足、あくる日に足が痛くなって帰って来たなんて、ドジの連続ばっかり。
呆れた親分が今晩は仕事を教えてやるからついて来いと言う。
新米 「親分、これから行くんですか?今日は大変遅いようですから、明日の朝にしたら」
親分 「遅いから行くんだ。黙ってついて来い」 、「親分!」
親分 「うるせえな、お前は」 、「どこへ仕事に行くんです?」
親分 「し~っ、ここの家へ入(へえ)るんだ。当たりをつけてあるのよ」
新米 「この高い塀どうやって登るんです?この家ではしごか何か借りて来ましょうか?」
親分 「馬鹿かお前は、もう口をきくな、見てろよ」と、親分は塀に手をかけて、身軽に越えてしまった。
新米 「ああっ、登って入っちゃったよ。やっぱり商売人は違うなあ」 、親分は中から木戸を開けて、
親分 「お~い、ここだよ」
新米 「ああ、あそこが開くとは気がつかなかった!」と、大声を出して入って行く。
親分 「この馬鹿野郎、大きな声を出しやがって。遊びに来てるんじゃねぇぞ。バカ、ドジ、ボケ、カス」
新米 「痛っ!なんでぇ、ぶちやがって、どうせ私はドジですよ。こうなったらどっちが悪いか、ここの家の人に聞いてもらおうじゃありませんか!」
親分 「こらぁ大変なヤツを連れて来たな。分った、分かったから静かにしろ」、親分は台所の戸をこじ開けて家の中へ忍び込んで、あたりを物色して、
親分 「ほらよ、受け取れ」 、「何です、これは?」
親分 「仕事の最中にいちいちそんな事聞くな、釜だよ」
新米 「ああ、これが本当(ほんと)の”月夜に釜を抜く”ってやつだ」
親分 「こんな所で、いろはカルタ読んで感心してちゃいけねぇ。次を渡すぞ・・・」
新米 「おおぉ、、お鍋、お鍋、へい毎度、お後は」、「お後だってやがら。そらよ・・・」
新分 「おぉ、どんどん来るな。鉄瓶、鉄瓶、へい、お後」 、「そら来た」
新米 「金盥(かなだらい)、金盥、よ~し景気をつけて、”ガンガンガン”」
親分 「馬鹿!叩くな! 叩くなよ!・・・この野郎、ふざけやがってまだ分んねえのか・・・」と、突き飛ばしたもんだから、新米さん、後ろへヨロヨロとよろけて金盥を放り出してしまって、ガンガラガンガラ、ガラガラガン・・・。
 これで起きて来ない方が不思議というもの。さては泥棒が入ったなと、剣道の心得があるこの家の旦那、六尺棒を小脇に抱え、つるつる、てかてか頭にきりりと鉢巻をしていざ出陣だ。旦那が台所の戸からひょいと頭を出すと、
新米 「親分、今度は大きなやかんだ」

[出典:http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/yakandoro.html]

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