立川談志/よかちょろ
あらすじ
若だんなの道楽がひどく、一昨日集金行ったきり戻らないので、旦那はカンカン。
番頭に、おまえが信用しないと余計自棄になって遊ぶからと、与田さんの掛け取りにやるように言ったのがいけないと、八つ当たりです。
今日こそみっちり小言を言うから、帰ったら必ず奥へ寄越すように、言いつけます。
そこへ帰ってきたのですが、集金したお金は全くありません。
旦那は呆れて、使い道を話してみろと言います。
若旦那は少しも騒がず、無駄な出費ではありませんと言う。
旦那は頭に来て、内訳を言ってみろといいます。
その内訳は、まず髭剃代が五円、あとは「『よかちょろ』を四十五円で願います」
「よかちょろ」とは何だと言うと、安くてもうかるものだというので、
「ふうん、おまえはそれでも商人のせがれだ。あるなら見せなさい」
「へい。女ながらもォ、まさかのときはァ、ハッハよかちょろ、
主に代わりて玉だすきィ……しんちょろ、味見てよかちょろ、
しげちょろパッパ。これで四十五円」
旦那は呆れ返って仕舞い、女将さんにも文句を言ってモメます。
なんだかんだと言い合いをしてといとう若旦那、勘当にあいなります。
かっては、若旦那がこれ以外の出費を並べて二百円ちょうどにしたので、旦那がケムにまかれ
「うん、してみると無駄が少しもない」
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