三遊亭金馬(三代目)寄合酒(寄り合い酒)
あらすじ
特級酒を二本貰ったからみんなで飲もう。
銭を集めて肴を買おうとしたが、全員一文なし。何か一品持ち寄ろうということにした。
乾物屋の目をごまかして数の子、乾物屋の子どもを騙して鰹節、魚屋に嘘をついて鯛など、集めてきたものはどれもこれも、騙して取って来たものばかり。訳を言って後で払うことにして、調理にかかった。
普段やったことがない連中なので、火種を入れずに七輪を扇いで火が起きねぇと騒ぎ、数の子を煮てしまうし、鰹節の煮出しは捨ててしまうし、山芋を糠漬けにするなど、目茶苦茶。挙句の果てに、まとわりつく犬に一番の目玉だった鯛を丸ごと食わせちまう始末で、もう何も残っていない。
仕方なく、味噌を摺りこんでヌタを作って、いよいよ飲むことになり、お燗番を呼ぶと、一人で飲み始めており、もうベロベロに酔っ払っている。
「二升じゃ足りねぇ、もっと持って来い」
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