柳家小三治(十代目)湯屋番
2018/07/09
湯屋番は、江戸時代から続く古い話で、明治の大看板、初代三遊亭圓遊が得意としていた。
その後は代々柳家一門が得意とし、特に3代目柳家小さんが現代に通じるスタンダードな型を作った。
現代では10代目柳家小三治やその弟子である柳家三三が手がけている。また、3代目笑福亭仁鶴が大阪に持ち帰りそのまま『湯屋番』の演目で演じている。
あらすじ
家を勘当された若旦那が、出入りの職人の熊五郎の家に居候になったが一考 働く気が起きないので、隣町の銭湯に就職するように、すすめ、若旦那も、先方が銭湯と聞いて、喜んで出かけた。
若旦那は、番台に座りたいといったが、先方では、最初の仕事は裏方をと言ったのだが、そこの主人が食事をする間だけ、番台に座ることが出来た若旦那は、大喜びしたが、女湯は無人で、男湯だけに客が入っていた。
そのうちに退屈紛れに、中に入っている客の悪口を言ったり、女性にもてることを想像して、一人芝居をしていると、帰る客がいきなり、怒って、一人芝居に熱中している若旦那の顔を殴って、「俺の履き物がない、」と言って怒る客に、若旦那は、一番上等の下駄を履いていけという。
「お前のかと」客が聞くと、若旦那は、中のお客の物だという。
あきれたお客が「それじゃあ、あとの人が困るだろう」と言うと
若旦那は、「順々にはかせて、最後の方は裸足で返します。」
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