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金原亭馬生(十代目)ざる屋(ざるや)

   

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縁起担ぎのお噺です。元は上方ネタで、上方では「米揚げいかき」の題で演じられます。大阪弁の「いかき」とは、東京での「ざる」の事です。大坂の初代桂文團治師の作と伝わり、東京では、八代目の桂文治師が演じ、それが、十代、十一代の金原亭馬生師に受け継がれている他、本家の上方では、三代目桂米朝師、六代目笑福亭松鶴師から、若手に伝授されています。
[出典:3分で読める!「落語に見るオモシロ江戸風俗」]

縁起担ぎはどこにもいるものです。
ざる屋の吉兵衛さんの所に手紙を持った男がやって来た。ざるの売り子を頼んであったので、貴方がその売り子さんになる方ですね。ということで、これからざるを売りに出る事になった。大きいざるが5円、小さいざるが3円50銭、売り声は普通「ざる屋ァ~味噌漉し」と売りますが、縁起を担いで「米が上がる、米上げざる」と売っていた。店の中で売り声をあげて、外に出たが店の前で売り声を上げる変わり者であった。

街中に出ると声が掛かった。番頭さんからで、「家の旦那は株をやってて、上がると言う言葉が大好きだから気を付ければご祝儀が出るけど、下がる潰れると言うとポカッと頭を殴られるよ」と注意を受けて店に入っていった。
主人「暖簾があるから気を付けて」、
ざる屋「暖簾ぐらい跳ね上げてしまいます」、「うれしいね。跳ね上げるか」。
「荷物は商売ものだから上に揚げさせて貰います」、「うれしいね。揚げておくれ」。
「仕事のじゃまをしているんだから」とご祝儀を渡される、「ホントですか。天にも昇るようです」、「うれしいね。では、もう一枚。貴方みたいな人にはちょくちょく遊びに来てほしいね。で、どこにお住まいか」、
「上野です」、「下谷と言わないで上野か。もう一枚あげよう。上野はどのへんだい」、「高台です」、「桜木町辺りかぃ。で、お名前は」、「上田登です」、「良い名前だ。もう一枚差し上げよう。酒の用意をしなさい。貴方は飲めるんでしょ」、「あっちに上がり、こっちに上がる、ハシゴで、だんだん上がるんです」、
「財布ごとあげましょう。この財布には大分入っているがどう使います」、「さっと御茶屋に上がって、芸者、幇間を揚げて踊りを踊ります『♪上がる、上がる~』」、
「金庫ごと持って来い」。
[出典:落語の舞台を歩く:http://ginjo.fc2web.com/index.htm]

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