春風亭柳枝(八代目)ずっこけ
あらすじ
飲み屋が店をしまう時間なのに、熊さんは酔っ払って動こうとしない。
店の小僧が看板だというと、熊さんがもう一本だけ飲んだら帰るというので、小僧はとっくりを一本持ってくる。
その一本を飲みながら、きれいな女に酌をしてもらいたいと言ったり、洒落を言ってもわからないと文句を言ったりする熊さんに、小僧はうんざりしている。
そこに客が入ってきたので、小僧が「もう看板だから」と断ろうとすると、熊さんを迎えに来たという。男は仕事の話があると熊さんを連れて出ようとするが、勘定をしろというと熊さんはお金を持っておらず、そのうち援軍が来ると思って飲んでいたという。男は仕方がなく自分が払う。
店を出たはいいが、すっかり酔っ払った熊さん、薬屋の仁丹の看板の男に挨拶したり、あげくの果てには立小便も自分でできず、男に手伝ってもらう始末。
家に着いたとたん、熊さんの嫁に文句を言う。熊さんの嫁もしょうがない男だとぼやくが、それでもいいところがあるとのろけだすので、男はあきれる。
いざ寝かせようとすると、着物だけで中身が無い、探しに行くと途中で裸でねていた。
やっとの思いで連れて帰ると嫁さんは大喜び、
「何処で寝ていたの」
「郵便局の前だ」
「あんなに人通りの多い所でよく拾われなかった。」
前半部分、居酒屋の小僧に絡むところをふくらませて、新しいくすぐりを入れたものが『居酒屋』
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